インフルエンザと診断されたら、何日休むのか?!?!医療グラレコの意図

こんにちは、はなです。(@hanalife2

私は現在、クリニックで働く看護師です。

クリニックは、病院と比べて、患者さんが抱えている健康問題がすごく自分の生活に近くなります。(風邪だったり、胃腸炎だったり、、、)

特に私が働いている所は、患者さんがサラリーマンメインなので、『忙しい日本人が何を求めているのか』がくっきりはっきりわかる所です。社会の流行を肌で感じる感じです。

そんな中、時は平成最後の冬。病院にたくさん押し寄せる患者さん。その中で私は思うことがあり、このイラストを作る経緯まで至りました。

 

 

流行性の病気といえば、インフルエンザ

会社に勤めている社会人が、一番なりたくない病気.........それはインフルエンザ。

お子さんがいらっしゃる方なら、子供がかかってしまった!ということもままあるはず。保育園や学校を休ませなければならない!!なんてこともありますね.......😢

とはいっても、かかってしまったならば、もはや致し方ありません。

インフルエンザになったら何日休む?!

...で、結局何日休まなければならないのか?!?!あるいは、お子さんは何日保育園に登園できないのか、、、?!

 

👇そんな時に役立つのが、こちらのイラストです👇

f:id:hanalife2:20190226162559j:image

これは学校保健法での出席停止期間に基づいて記載しております。

学校保健法による出席停止期間の基準:「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日を経過するまで(幼児においては3日)」となります。

どうして、そんなに長い期間休む必要があるのか?その理由も合わせて添付しておきます。 

昨今、抗インフルエンザ薬の発症後早い段階での投与によって、インフルエンザは、感染力の強いウイルスを体外へ排出しているにもかかわらず解熱してしまう状況がしばしばみられるようになりました。しかし、いくら体調がよくなったからといってその状態で外出したり、従来の出席停止期間が「解熱した後二日を経過するまで」だからといって学校へ登校してしまうと、ほかの人たちに病気をうつしてしまって、流行をさらに広げてしまう可能性があります。

臨床研究の結果で、抗インフルエンザ薬を投与された場合と投与されなかった場合のウイルス残存率は、薬剤の種類やウイルスの型、患者の年齢等の諸条件によって違いはあるものの、発症(発熱)した後五日を経過するとウイルスの排出はある程度治まるといったものがあります。

引用元:公益財団法人学校保健会の学校保健ポータルサイトより

インフルエンザの治療薬の進歩により、従来よりも早い段階での治療が行えるようになったため、熱が下がるのが少し早くなったそうです。そのために、発症した後5日経過という期間が設けられるようになりました。これより前に外出してしまうと、うつしてしまう可能性があるのでお気をつけくださいね……!!

このイラストを作った理由

2018年12月某日。時はインフルエンザ大流行。クリニックにも患者さんが押し寄せておりました。私は毎日毎日数十人の患者さんにインフルエンザの検査をしていました(あれ痛いですよね痛いですよね😂)

インフルエンザの検査は簡易検査キットを使用し、大体5分程度かかります。私の職場では待ち時間短縮のため、症状が疑わしい人や希望が強い方には、診察の待ち時間の間に看護師が検査するという方法を取っていました。

その後診察室で、先生から結果が伝えられる訳なのですが、インフルエンザ陽性と診断された方が揃っていう言葉が、これ。

「それで、いつまで仕事休めばいいんですか?」

その都度、医師が上記のお休み期間について説明していました。述べ1分程度ではありますが、何度も同じ会話が繰り広げられています。診察室で先生に聞きそびれて、あとで看護師や他のスタッフに聞きに来る患者さんもいました。

そこで私は、「お休みする期間がもっとわかりやすく患者さんに伝わるもので周知されていればいいのではないか?」と考え、それがこのイラストを作った経緯になります。

会社に提出する『インフルエンザ罹患証明書』の意味

保育園や学校などは、法律で定められていますので、休まなければいけないのは、当たり前。ですが会社に至っては、社内規定に定められています。(保育園や学校によっては、インフルエンザその他感染症にかかった場合には、治癒証明書の提出が必要になることが多いです。)

その中で患者さんの声で多いのが、『今忙しい時期だから会社休めないんで、休まなきゃいけないっていう証明書ください』というもの。

...悲しい事実ですね。会社はインフルエンザだったということを疑うのでしょうか?😢本人の健康より大事なものはないはずですが...。でも致し方なく、私の職場では有料でインフルエンザの罹患証明書を発行しております。そのようなことも、少し減らすことができたらいいな、なんて思いながら、このイラストを作らせていただきました。 

 

看護師として仕事をしていると、医療職にとっては当たり前のことでも、一般の人にはなかなかうまく伝わっていない正しい情報がたくさんあると感じます。「知らなかった!」「言ってくれよ!」なんていうことを、少しでもわかりやすく伝えるお手伝いができたらいいな、なんて思っています。

 

Twitterでこれに関するツイートをしたところ、ものすごく反響があり、瞬く間に拡散されて、4万インプレッションになりました。👏👏👏

 

さらに、ナース専科さんにも記事にしていただきました。

square.nurse-senka.jp

もう、嬉しみしかございません……しがない1看護師のイラストがここまで取り上げてもらえるとは、ありがたいです。少しでも、健康に役立つ情報を、わかりやすくお送りできればいいなと思います。

Twitterの方では、わかりやすく#はなレコというハッシュタグをつけて適宜描いています。どんどんクオリティを上げていきたいところです!

※複数の医療関係資料を確認して作らせていただいていますが、もし異なる点や疑問点があったらそっと知らせてください。 

それでは、またお会いしましょう〜(・◇・)/~~~

 

👇ツイッターはこちら👇

twitter.com

👇インスタはこちら👇

www.instagram.com