看護師はキツい?いや楽しい?中堅看護師のバーンアウト

 

こんにちは!

看護師6年目のはなです🌸

 

本日はわたしのプチ炎上ツイート『看護師はキツいんだ』問題に対して言及しようと思います🤔

 

👇ネタ元となるのは、このツイートです👇

 

 大きな反響を呼び、100RTを超えました。

 

看護師だけじゃなく、他のお仕事をされている方も、もちろん仕事は大変だと思います。看護師は社会的にも恵まれているという状況は分かっています。

それでも、免許を持っていても働いていない看護師(※潜在看護師といいます)は全看護師の約半数にものぼります。私は少しでも、その現状を変えていきたいです。全国の看護師さんに届きますように、そんな想いをこめて、書いています。

 

 

ちょっと内容が重くなりますが、裏側はこんなことを考えて生きています。どうぞお付き合いください。

 

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ジンベエザメのように自由に泳げたらいいなぁ〜)

 

看護師はキツいんだ、の意味について

 

前記事でも書きましたが、看護師の仕事はなかなかハードワークです。

患者さんの状態は常に変化するし、何人もの患者さんの手術や検査、抗がん剤の投与などに刻一刻と時間を追われます。

 

そして、絶対にミスが許されない世界。緊張は極度です。

 

何度も何度もナースコールの幻聴にうなされました。衝撃的な場面に遭遇した時は、フラッシュバックして眠れない時もありました。それも一回ではありませんでした。

 

最終的に5年目の時、当時チームリーダーだった私は、自分に課せられる負担が大きすぎて、毎日押しつぶされそうでした。

大きい病院ではよくあることだとは思いますが、スタッフがかなり若い病棟で、自分より経験が上の看護師は片手で数えられるくらいでした。

 

極度に緊張した環境で、患者さんたちの安全に加え、後輩のことも守らなきゃならない。何かあったら全部自分の責任になってしまう。

 

そんな毎日が怖くて怖くて怖くて、これが更に先もずっと続くと考えたら、未来を考える事ができませんでした。

 

 

そして5年目が終わる春、退職願を出したのでした。看護師から逃げたかったわけではなく、極度の緊張環境に耐えられなかったからです。

 

 

憎むべきは労働環境、バーンアウトした看護師じゃない

 

私は看護師の仕事は楽しいと思っています。患者さんの身体を拭いたり頭を洗いながらたわいも無い話をしたりするのも好きでした。

患者さんのこれまでの生き方、家族との関係性について話したり、その人が本当は何を望んでいるのか、日々のやりとりから少しずつ紡いでいく。こんな関わりもとても好きでした。

 

それでも私は、続けられませんでした。

 

もっと周りに頼れる先輩がいたら。

もっと自分の心が強かったら。

もっと夜勤に耐えられるようなタフな身体だったら、

 

私はまだあそこにいたのかもしれない。

 

 

そんな風に思うことも、一度や二度ではありませんでした。

 

 

大きい病院で長く続けられる事が、看護師として最高のキャリアだと思っていました。

当たり前のことですが、私の上司に当たる人はみな、その道を歩んできた人。それ以外の選択肢や生き方を示してくれる人たちではありませんでした。

 

 

自分は病院を出た看護師として、これからどうやって生きていけばいいのか。それを示してくれる人は誰もいませんでした。

 

 

今の看護界は、悲しいことにこれが現状だと思います。長く続けられている人が、必然的に上司になっていくものです。

その環境で続けることのできない人の気持ちや状況をわかってあげることは、すごく難しいことだと思います。

 

 

病院という極度な緊張環境に居続けられて、こころとからだの健康を害さないでいられるということは、本当に素晴らしいことです。

でもそれができるのは、本当にひと握りの人。だからこそ、続けられない看護師を責めないでほしいです。

責めるくらいなら、環境を少しでもよくすることに力を注いで欲しい。より長く続けられる人が増えるようにしてほしいと、そう思います。

 

 

中堅看護師が続けられないのは、労働環境のせい。極度の緊張に耐えられるような体制を整えるべきだし、できて当たり前、と思わないでほしいのです。

 

そんな私が病院を出てわかったこと

 

2ヶ月ほど仕事を休んで世界旅行し、また医療の現場に戻ってきました。

 

(病院を辞めた直後に行ったウユニ。大自然の中で、自分はちっぽけな存在だなあと思った。旅行についてはまた別記事で書こうと思います)

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☆社会的には有休はとって当たり前

 

私は退職するとき、有休を約1ヶ月残して辞めました。サラリーマンの友人に、『え、それなんでなの?』と本気で驚かれましたが、当時はそれが異常だと気付いていませんでした。役職にも付いていたし、後輩のために、3月末まで働き通すのが当たり前だと思っていたからです。(3月なのに病欠を補うために3日連続夜勤とかやりました、、、🙄)

 

 

☆1つの病院で思った『看護師向いてない』はとてももったいない

 

看護師には、ありがたいことに色々な働き方があります。あなたの最初に配属された世界だけが世界ではない。そこで『私は看護師に向いてない』と思っても、諦めないでほしいです。そこの病院が全てではない。少し違う世界を知ることができると、状況は少しずつ変わると思います。実際に私は病院を出て、精神的にも体力的にもすごく楽になり、今こうやって文章を書けています。あなたの世界はそこだけじゃないはずです。

 

 

☆大きい病院はなんだかんだ恵まれているので、基礎固めは大事

 

大きい病院は、設備・教育ともにとても恵まれた環境でした。私の病院は看護技術もしっかり教えてもらえる環境でしたし、何か患者さんに急な変化があったときも、基本的にはすぐそばに先生がいて、すぐに対応できます。

 

看護師という資格を使って今後も生きていくのであれば、ある程度の基礎知識は必要かなと思います。もちろん辞めて他の働き方を選ぶのもありだけど、そこで学べるものは短期間で全部吸収するつもりで、真剣にやる姿勢が大事です。看護の世界を離れてどこの世界に行っても、同じことなのではないかと思います。

 

実際に私が今こうやって文章を書けているのも、看護師という最強の『防御力』があるから。大変だったけれど、5年間きっちり基礎固めをしていてよかったなと思うことがたくさんあります。

 

 

☆友達でもいい、恋人でもいい、他の世界に生きている人とたくさん接すること

 

看護師は夜勤があったり、休みが不定休だったりして、休日も同業者と接することが多くなりがちです。悩みなども共有しやすいですしね。でも、同じような状況の人と愚痴を言い合っても、現状は変えられない。少しでも違う視点を持った人と話してみることで、世界は拓けていくと思います。

 

 

まとめ 

なんだかすごく重くなってしまいましたが、私のように中堅でバーンアウトしてしまう看護師はとても多いと思います。そのタイミングで結婚や出産などのライフイベントも重なることで、そのまま戻らない…なんてことも多く、それが潜在看護師の増加に繋がっていると思うのです。

 

フリーランスナースの風も吹いていますし、これからはもっと、看護師の自由な働き方を増やしていくこと。むしろそれが当たり前の世の中になって行って欲しい、と思います。

 

私もその一員として、これからもそういう姿を見せられるように頑張ります。

 

ここまで読んでくださって、本当にありがとうございました😊

 

悩んでる看護師さんの元に、少しでも届けば嬉しいです。

 

 

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それでは、またお会いしましょう🌸